未確認歩行物体
東方香霖堂などが好きなケダモノの住処
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更新がすっかり途絶えたけれど
どうもどうも、と誰もいない方角、あるいは貴方を向いてご挨拶。

めっきり閉店状態が続いている有様でございまして、一つの波が過ぎてしまったように思います。
リンクを見回しても大半が更新の途絶えている状況を見ると
やはり私も含めて、1ジャンルをきちんと続けるという事の難しさというヤツを
改めて感じてしまう限りです。

世の中に出て日常にかまけていると、いままで費やしていた趣味の時間が減り
何だかんだと雑事が飛び込んでくるので困った困った、という状況です。
かといって何もしない訳ではなく、ここはここで東方とぽんこつたぬき名義のTRPG活動や
最近になって再燃したカードワースについてメモしたり記載したりする予定であります。

情熱は冷めても火は消えてはおりません。イベントに足を運ぶ頻度こそ減りましたが
好きなジャンルのコンテンツが無くなる事ほど寂しい事はありません。
枯れ木も山の賑わいという事で、できる限りの維持と、たまに雑文の投下をしようと
改めて表明する所存です。

少しずつ手を入れて整理整頓し、6月の間にもう一度更新いたします。
なお、デザインについても手を加えたいと思いますので
見づらくなるかもしれませんが、どうぞご容赦を。

敬具

新年を迎えました
どうにか新年を迎えることができました。

公私ともども色々な出来事がございましたが
新しい年を迎える事ができたのは何よりだと思います。

また色々な出来事で振り回されるような気がしますが
細く長く続けていければいいので、この漬物のようなサイトを
どうぞ今年もよろしくお願い申し上げます。

…とはいえ交流を全然行わない、文字通りの野良サイトとなってしまったので
そこから改善していきたいと思います。1週間に1度は更新していきたいですね。
もっと多ければベネ(よし)。
お守り様は蛙様で...07
外の暑さと対照的に、中はひんやりとして涼しさを感じる事ができた。
もちろん実際には暑いのだろうが、外の温度を考えれば天国に思えた。

「思っていた源泉とはかけ離れた所になったな……」
もっと源泉って言うのは、静かで、自由でなくちゃならない。
そういう思い込みでいたものだから、出鼻をくじかれた気持ちになってしまう。

「そんな事いわれても困るよー。ほら、こっちがお風呂。帰りは自分で頑張ってね」
「ああ、ご案内どうも」

どうして地獄のド真ん中にこんな設備があるのかも謎だが、壁に書かれた文字も更に謎だ。
外から流れ着く書物で見かけた記憶のある文字だったが、なんと読めばいいのか判らず
さすがに閉口してしまった記憶がある。おそらく異国の文字だとは思うのだが。
чорно?ильと書いてあっても、何が何だかわかったものではない。

「まぁ、入るか……」
脱衣所まである源泉というのだから、いよいよ脱力もきわまって来た。
服を脱いで湯船に向かうと、なるほど、確かに風呂っぽい風呂であった。
骨折り損とはこの事だといわんばかりに投げやりに体を洗い、湯船に身を沈める。
「ブクブクブク...」
鼻まで湯船に使って意味もなく息を吐き出してみる。
目の前を、どうやって入ってきたのか、蛙が泳いでいった。

「で、源泉に来た感想はどう?」
「……ここは男湯じゃないのか?」
「源泉に男女の区別なし。そもそも蛙に何を言うのさ」

背後から声がする。それも、聞き覚えのある女性の声が。
振り向こうと思ったが、状況が状況だけに危険な気がしてならない。
もちろん、色々な意味で。

「覗き見とは趣味が悪いね」
「神のご加護と言って欲しいなぁ」
「押し売りされるのは好きじゃないんだ。そんな大層なものなら、尚更さ」

振り返れば、そもそも乗せられたような気がしないでもないが
ここまで歩いてくれば、ちょっとした小旅行だ。
帰りのことを考えるとうんざりするが、店の良さを再認識できただけよしとしよう。

「つれないのね。あーあ、せっかくツアーでも組もうと思ったのに。
 出入り口も、もっと楽にした方が良さそうね。実は此処、貴方が思う以上に帰りは楽なのよ」

何だって、と言って振り返りそうになるが寸前で止まる。
つまるところ僕はていの良いダシに使われたというわけだ。

僕は後ろにいる蛙が茹で上がることを願わずには居られない。
もっとも、本当にそうなられては帰り道が聞けないので困るのだが。

「ふぃー。お先に失礼するね。帰るときには一声かけてよ」
「蛙にかい?」
「……今のは笑うところ?」
「?何を言って……ああ、そういう」

どうやら僕は疲れているらしく、ぐだぐだとした会話になっている気がする。
というか眼の前がくらくらしてきた。ひょっとして湯当たりしているのだろうか。
もしそうだとすれば、いよいよ面倒だ。

「さっさとあがって帰る。できれば早々に横になりたいが、戻るにも時間がかかりそうだね」
「いや、すぐに戻れるさ。妖怪の山にある神社までなら近いもんだよ」

しまった、と声のするほうを向くと蛙が面白そうに笑っている――ような、声を出して鳴いていた。

「お、何か期待したのかね?」
「……いや何も。さっさと帰りたい気持ちで一杯でしてね」
「まぁそういわずに。お詫びと言っちゃ何だけど、上で茶でも出すさ」

陽気な蛙の鳴き声を聞きながら、これではどっちが客だかわからないと思った。


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つかの間の急速
気がついたら最新作の体験版が公開されていたようですが
生憎とプレイできていない始末で悲しい限りです。

結局のところ更新やらHTML的なサイト開設もままならず、今日になってしまいました。
良い事も悪い事もあるのですが、ひとまず生存報告を、誰かに向けて。

今後のサイトの方向性としては、東方とTRPGの話題を掲載するかしら、というところですが
このハンドルネームとTRPGをやってるハンドルネームが不一致はなはだしいので何ともはや。
かといってmixiのようなSNSもなぁ、と、すっかり最近の流れに乗り切れていない。
とほほ。

お守り様は蛙様で...06
僕の話にうんざりしたのか、彼女――さとりと言ったか――は暫く黙ったままであった。
地下の中でもさらに地下に降りて、いよいよ目的を達成できると思ったのだが、
どうにも世の中、そう上手くはいかないらしい。間欠泉センターとやらはまだ先だそうだ。
かすかに鼻を突く腐卵臭が、ここが地獄であることを教えてくれる。
「お察しの通り、地獄ですよ。昔の、ですが……ここからは猫にご案内させますので。それでは」
地獄に猫?と周囲を見回してみると、なるほど1匹の黒猫が軽快な足取りで寄ってきた。
「どうもありがとう。よろしく、黒猫さん」
にゃーん、と答える黒猫。実に不吉だが、そんな猫も地獄らしいかと思い、
そのまま猫の進む先を追いかけてゆく。
こちらが人間であることを察してくれてか、道中で明らかに歩けない場所は無かった。
蜃気楼のようにゆらぐ建物が向こう側に見えてくる。距離は判らないが、見えるという事は間違いなく存在しているのだろう。

「ようやく見えてきたな。しかし、水がありそうな気配が無いんだが...」
暑いのではなく、熱い。先ほどから汗が滝のように流れ出て喉が渇く。
僕がこのまま温泉につかったところで、すぐにのぼせてしまう。
「じゃじゃーん。天井をご覧くださーい」
声が聞こえた。意識はまだハッキリしているので幻聴という事は無い。
気がつくと目の前の猫は三つ編みの少女になっていた。

化猫――そう断ずるのは短絡的過ぎると笑われるだろうか?
だが目の前で猫に化けられては、そう言うより適当な表現がない。

「……天井?」
そういえば地下だったな、と改めて思い出す。
何かがキラリと光るので目を凝らすと、天井に何かが流れている。
天の川ならぬ天井の川。時折地面に落ちてきている水もあるようだが
地面を潤している気配は無かった。

「どういう理屈かは知らないけど、あれが流れ落ちる一点があったのさ。
落ちた水が溜まった場所から、地熱で噴出して天井にぶつかって。
あとは行ったり来たりの繰り返しで、間欠泉になったんだよ」

他のところだと地面に落ちる前に蒸発するんだ、アハハ、と陽気に笑うが
こちらとしてはたまったものではない。
逆に言えば、あの間欠泉に行くまでに満足な水が得られないという事だ。
道理で館の主が「水を汲んでいくといいですよ。歩くとなると少し酷です」
と言っていたわけだ。

「ここいらの水は瘴気が混じってたり死体が浮かんでることが多いから
お兄さんにはダメなのかもねー。私も死体の方はダメだけど。
ああでもでも死体を運ぶのが生業だから匂いは平気かな。お兄さんの死体は何だか…」
そんなものか、と半分聞き流して水を飲む。ついでに蛙にも水をかけてやった。
喉が渇いていれば味なんて気にもならない。
蛙は死ぬかもしれないと思ったが、しぶとく生き残っていた。

「で、一風呂浴びたら死んでみない?」
「ああそうかい……はい?」
話を聞き流しすぎた事を僕は後悔していた。
この娘は何を言っているのだろうか。
「ダメ?」
見上げるような形でこちらを見つめてくるが、これでハイと答える人は
自殺願望で満ち溢れた者だろう。
「ダメだ。軽い気持ちで地下に来た事を既に後悔してるところでね。
意地でも源泉に浸かって帰りたいんだよ」
「ちぇ。はい、到着ー」

僕は目の前に現れた建物に心を奪われていた。
上では見た事もないような設備。どこか河童の好みそうな意匠が見て取れる。
だが他にも『外の品』に通じる部分がある。

「……珍しいものを見れるとはね。いくらか報われたよ」
「? 温泉に入る前に暑さでやられちゃった?」

僕は今どんな顔をしているように見えるのだろう。
「いや、大丈夫だよ。行こうか」
いずれにせよ、目的を果たすまであと少しだ。

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ぽんこつたぬき

Author:ぽんこつたぬき
春が来たら冬眠から覚める獣。
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