未確認歩行物体
東方香霖堂などが好きなケダモノの住処
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拍手まとめ
2ができたらいいですよね。
とくにタイトルは決めてません。



「ここに来ると、オマケがある?」
「そう、どこに行ってもステキおまけがあるのよ。ここでも用意なさい」
「だけどここは僻地だし、ついでに言えば押されるとは限らない」
「用意しなさいよー」
「それじゃオマケじゃなくておみやげだよ」

「こう見えても私ってお姫様なんだから、貢物をしても損は無いわよ。ほらほら」
「どう見ても少し世界の中心が自分よりな価値観を持った単なる女の子なんだが」
「あんまり反抗的だとうっかりお店の品を壊しかねないわ」
「姫を自称するなら然るべき振る舞いを望む僕は間違ってるのか?」
「間違ってませんよ店主さん。ほら姫、買う物も買ったから帰りますよ」
「聞いた?他称も姫よ」
「はいはい。あ、まいどありがとうございます」

「つまんないお店だったわ。ついてくるんじゃなかった」
「姫、その割には顔が笑ってます。それに姫のことだから、もう道は覚えたでしょう?」
「なんのことかしら」
「なんのことでしょうね。ふふ」


登場人物3名。森近霖之助、蓬莱山輝夜、八意永琳。




「ねえ店主さん。気のせいじゃなければ、この前から何一つ店内が変わってないと思うんだけど」
「全くそのとおりで、真っ当な買い物客は3日前に君がやってきたのが最後だね」
「……その、それで、やっていけるの?」
「品物を売るばかりが香霖堂じゃないからね」

「じゃあ何!?単なる珍品を扱うだけの、閑古鳥の大合唱が聞こえる店じゃないの?」
「マジックアイテムの製作やメンテナンス。それから片手間で裁縫とか、だね」
閑古鳥とは失敬な、と否定でき無い程度には流行っていないのだ。

「え、そんなことできたの?どんなのを作ったの?」

霖之助は失敗したな、と思った。目の前の少女もまた知識を探求する魔法使いなのだ。
その瞳はさっきのような興味本位ではない。もっと真面目なものだった。

「企業秘密、ということにしておこう」
「むむ」

意を決したアリス。何か作れ、と申し付ける。

「何かねえ」
「う、うう……」

勢いで言ってしまったらしく、そこで言葉に窮する。
いじめてしまったか?と、軽いサディスティックな喜びを感じながら、霖之助はそれを見つめていた。

「まあ、いいさ。1週間後に何か渡そう」
「え、でも代金は」
「何か作るから、それを見てから決めてくれ」

人形の装備でも作ればよかろうと、小型化した盾や弓、槍、ついでに洋服をあつらえる。
最初は片手間だったがその性格が災いして徐々に気合が入り、かなり真っ当な物を作っていた。

一週間後、カウンターでショックを受けたり感動したりするアリスが見られたという。


登場人物2名。森近霖之助、アリス・マーガトロイド。





僕は帳簿への記入を終えて最後にそろばんで計算、算出された数字を見て天井を眺めた。
「素晴らしい。人件費を考慮してないから辛うじて黒字だ」
「なあ、そういうのは客の前でつけるものじゃないだろ」

道案内の護衛は最近めっきり少なくなっていたので、ヒマらしい。

「君が客という分類に入るなら、入店から退店までを優しく見守りますが」
「やめてくれ。恥かしい」
「じゃあ客扱いはしないけどね……ああ、しかし思いのほかゴミが溜まったな」

売れたものと在庫の整理をする。仕入れ値がほぼかからないのがこの店の強みだ。
だが興味本位で拾ってくるものは、よく調べると大破してたりするものも多かった。
当然修理しなければ売れないのだが、修理できない物も多く、まさにゴミの山となっていた。

「どうするんだ、あれ」
「いっそ燃え尽きて灰になってくれた方が使い道は出るね」
「私から見れば、この店の道具も大半は外にあるのと同じだよ。いっそ店ごと灰にしようか」
「やめてくれ。僕はひ弱な男だから路頭に迷って野宿したら死んでしまうよ」
「そのときは拾ってやろう」
「犬や猫じゃあるまいし」
「おーよしよし」
「やめてくれ。うわ、髪が」
「あははは」

やれやれ、とため息をついてそっぽを向いてみる。
何が面白いのか、やれ猫だ、首輪に鈴でもつけようか、だので彼女はころころ笑っていた。

裏手のゴミを灰にしてもらったので水に流すことにしたのだけど。


登場人物2名。森近霖之助、藤原妹紅。



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