未確認歩行物体
東方香霖堂などが好きなケダモノの住処
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さいなん1
魔法の森の入り口にある香霖堂。店主は今日も店を開ける。

「お客が来ないのは店として寂しいものだね、まったく」
「お客だぜ」

霖之助の良く知る白黒魔法使いが現れる。
だが、彼はその魔法使いを一瞥してため息をついただけだった。

「魔理沙、お客様というのは品物の対価を渡してくれる相手の事を言うんだ」
「ちょっと借りてるだけなんだぜ」
「じゃあ返してもらおうか。目録はきちんと作ってあるから漏れなく回収できるよ」
「う゛」

そう言って固まる魔法使い――魔理沙を放置して、霖之助は本を手に取る。
今日読む本は剣豪小説で、これもまた無縁塚で拾ってきた物だ。

「今日は本でも読むかな」
「今日も、の間違いだろ」
「そうかもしれないし、そうでないのかもしれない」
「また変な本を読んだろ。ちょっと見せろ」

本に伸びる手をひらりとかわして、高く持ち上げて見上げるようにページを眺める。
これでは身長差のある魔理沙にはたまったものではなく、しばらくして諦めたようだった。

「お客の一人でも呼んで来たら考えてもいいかな」
「ケチだな、こーりんは」
「一応商売人なんでね」

ここで誤算が生じた。というのも、魔理沙が変なやる気を出してきたことだ。
指を折って何かを数えながら、段々と何かをたくらんでいる笑顔に変わってきている。
まずい、と霖之助は思った。だが止める術を思いつく前に突っ走られてしまうのが常である。

「じゃあ客を呼んできてやるよ。任せろ」
「何だって?」
「だから、客だよ。覚悟しとけよ?」
「いや、待っ」
「ヒャッホー!」

今回も例外ではなく、魔理沙は飛び出していった。そして、嵐がやって来る。
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