未確認歩行物体
東方香霖堂などが好きなケダモノの住処
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予定調和

人の二次創作を見て何かが書きたくなり、書いた作品は二次創作?
三次創作、なのだろうか?と少し考えてみた月曜の夜。
……最初に慧音と霖之助が知り合いor幼馴染という二次設定考えた人は凄いと思います。

▼以下拍手レス

>ひと騒動 ……ゴクリ
こうすればネタに困った時……げふんげふん

>Nice 霖之助(´・ω・`)b
>Nice 霖之助
Nice霖之助。同一の方でしょうか?ありがとうございます。
今の所、こちらで首チョンパの予定はありません。番組は都合により編成を変えてお送りします。
ForestDaysという不穏な単語が浮かびましたが、忘れることにします。

流行ってるのかな、このコメント。自分も使ってみようか……。


続きを読む、で何かが読めます。


ある穏やかな日。

本日を香霖堂の休業日とし、僕は里の寺子屋で子供たちに算術を教えていた。
本業というか、趣味の延長で経営していると、潰れはしないが儲けるのは難しい。
少しマジックアイテム絡みの触媒や買い付けに手を出すと、途端にジリ貧になるのだ。

「……と、このように順番で解いていけば、どんな数でも答えは出る。何か質問は?」

上白沢慧音が行っている寺子屋には子供たちが沢山いた。
彼らはそれぞれ、自分たちの丈に見合った内容を慧音に教えてもらっている。
だが彼女一人では流石に時々キツくなるらしく、そういうときに僕は手伝う。
もちろん、食料などのささやかな報酬と引き換えに。

「せんせーはいつも森の中でカビが生えてるって本当?」
「メガネかけさせて」
「せんせーって、けーね先生の何なの?」

「秘密だよ。さて、いま教えた事でわからない事がある子はいるかい?」

静まり返る部屋、という実にわかりやすい回答が僕に与えられた。
つまり僕は彼女との『算術を教える』という依頼を達成したことになる。
たいへんにありがたいことだった。これで面倒ごとは終わりとなのだから。

「……じゃ、今日はここまで。わからない子は後でもいいからちゃんと聞くんだよ」

蜘蛛の子を散らすというのは言い得て妙だった。
子供たちは外へ飛び出して、思い思いに行動を始める。
駆け回る子供、お喋りに興じる子供、何をして遊ぶか話し合う子供。
そこは多様性の楽園だ。僕みたいな日陰者には、ちょっと眩しくてやかましい。

「お疲れ様だね、霖之助。」
「お帰り慧音。それと、お疲れ」

入れ替わりで、ひょっこり慧音が現れた。彼女は今日は別の寺子屋の手伝いだ。
何でも、その寺子屋の先生が風邪を引いたとか言っていた。
熱心な先生なのだろう、と勝手に会ったこともない人間について想像してみる。
だが、うまく具体化は出来なかった。まだまだ知らないことが多すぎるのだ。

「それじゃ、今回も適当に野菜を貰って帰るよ。そっちの方が今の僕にはありがたい」
「なぁ、それなんだが……」
「まさか野菜が無いのか?食料なら何でも構わないんだが……」
「いや、存分にある。女一人じゃ持て余すから持っていってくれ」
「……では、なんだい?」

いずれにせよ僕にとっては、あまり愉快な話題ではなさそうだった。
あまり触れたくない話題があるとき、彼女はいつも髪の毛を撫で付ける仕草をする。
本人に自覚があるのかないのか、そこまではわからないが。

「ここでずっと、教師をするつもりは無いか?子供たちも喜ぶ。
 里に店を構えて時々顔を出すだけでもいい。実は広めの家があるんだが――」
「ありがとう」

予想通りの話だった。たまに思い出したように、彼女は僕にそういう話を振ってくる。
そのたびに断るのだが、粘り強く何度も交渉してくるその根気には頭が下がる。
きっと半人半妖の僕に気を使ってくれているのだろう。

「でも、気持ちだけ受け取っておくよ。すまない」

予想が的中したので、予定通りの返答で彼女に応えておく。
無愛想にならない程度には笑顔で。社交辞令というやつだけど、本心でもある。
誰かに心配してもらえることはありがたいことで、それに応えられないのは聊か贅沢な選択だ。

「……そうか、残念だ。お前は向いてると思うんだが」
「過大評価だね。それに、報酬目当てで里に来る道具屋店主には、荷が重い」

僕は切り上げて店に戻ることにした。野菜を風呂敷に包んで、里を後にする。
これは何度も繰り返されたこと。そして、何度も繰り返されることだ。

分相応の場所というものが存在するのだと、僕は知っている。
あの里は人間の里であって、僕みたいなのが住んでいい場所じゃない。

一瞬でも彼女の誘いに心が揺れる自分を黙殺する。
これもまた一つの予定調和だ。
里から帰った後に帳簿をつけながら、僕はいつもそう思うことにしている。
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