未確認歩行物体
東方香霖堂などが好きなケダモノの住処
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あらいもの
日々流転。日進月歩。むせかえるような生と死。それが魔法の森だ。
香霖堂に入り浸った帰りに、自宅に戻る前に右折して古木3本を直進。
そこから木々の間を2分ほど直進してアリスの家に顔を出す。

「ようアリス。景気はどうだ?」
「たった今から最悪の兆しよ」
「実は景気なんてどうでもいいんだけどな」
「でしょうね。貴女が経済観念を持ってたら本を持ってくことも無いでしょうし」

洗濯をしていたらしく、干された着衣が風に揺れていた。
こういう部分に時間をとられるのが一人暮らしの面倒なところだ。

「独断と偏見に基づいて死ぬまで借りてるだけだぜ」
「それを世間では略奪って言うのよ」
「互いに人里はなれた場所に済んでるのに世間も何も無いぜ」
「ハァ……で、何の用事?」

私の持論に、アリスはついていけないと言わんばかりのため息をついて話を切りかえた。
実を言うと香霖に言伝を頼まれているのだが、それをいきなり伝えるのも面白くない。
とりあえず採取しておいた、何とか食べられるキノコをそっと差し出してみる。

「実はキノコの押し売りにやってきたんだぜ」
「いらないわ」
「またまた。遠慮するな、ほれほれ」
「い・ら・な・い・わ!」

無視してそのまま空になった洗濯籠に投擲。見事に入った。
これが別のゲームだったら何かポイントを貰えるに違いない。

「最初の一本はサービスだ」

決まった。アリスの冷めた視線がたまらなく痛いが、そんなことは些細な点だ。

「……まあ、あとで処分しておくわ。で?本題は?」
「酷いぜ。香霖が『入荷したよ』っていえば判るって言ってたぜ」
「ああ、はいはい。じゃ、午後にでも行こうかしら」
「略奪だよな」
「買い物よ!かわいそうに……」

香霖に同情するアリスを笑い飛ばして自分も着替えて洗濯することを頭の中で提案。可決。
早々に別れを告げて帰ることにする。
魔法の森の湿気は独特で、午後に干すと満足に乾かない可能性が高くなるからだ。

だから帰る。よく私は香霖堂に顔を出すが、あまり他の客がいるときには居たくない。

時々そんな自分が不思議でしかたないが、いつか判る時も、来るだろう。
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