未確認歩行物体
東方香霖堂などが好きなケダモノの住処
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さいなん6
寒い寒い雪の残る世界の中、ひきつづいて香霖堂は営業中。
その寒空の中、飛来する白黒の飛行物体が一つ。

「おっすこーりん。霊夢につかまったぜ。どうだ、宣伝の成果は!」
「やあ魔理沙。おかげさまで売れたような売れなかったような?」

そういいながらもしっかりと霖之助は読み終わった本を魔理沙に差し出いていた。

「ひのふの……お、全十六巻?読み応えがありそうだけど術には役立ちそうにないから、転生するまで借りるぜ」
「ぜひ一度、死ぬ前に返してくれ」
「じゃ、あの棚の本も――」
「持っていけると思う根拠を百文字以内で述べよ」
「ほら、一冊もっていければ三十冊は持っていけるという」
「台所の油虫の数じゃあるまいし、勘弁してくれ」

それを聞くや、魔理沙は本を器用に積み上げながら後ずさりをした。
霖之助はそれを見事な大道芸だと関心して見ていたが、自身の台所の名誉の為に発言を訂正する。

「もちろん、ここの台所は違うよ」
「だ、だよな!びっくりさせやがって!」

「今日はこれからどうするんだい?」
「そうだな、まずは本を読んで、それから本を読んで、ついでにここで夕飯を」
「作ってくれるのか、ありがとう」

「いいぜ」
「え?」
「ただし、この前かっぱらっていった以外に食材があればな!」
「やはり犯人は君か!」
「共犯は霊夢だぜ」
「ああ、食欲がなくなってきた……」


肩を落とした霖之助の食べるその日の雑炊は、心が流す涙の味がしたのかもしれない。

香霖堂、本日モ赤字也。

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