未確認歩行物体
東方香霖堂などが好きなケダモノの住処
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知性の低下がもたらす短絡的犯行
暑さで頭がどうにかなりそうな2人+被害者のお話


猛暑というわけでは無いが、それなりに暑い日々が続いていた。
僕にとって見れば暑ければ暑いなりに、寒ければ寒いなりに過ごすのだが
そうもいかない面々が多いのもまた幻想郷の一面である。
かくいう僕も不満を感じないわけではない。はっきりいって、寒さが恋しい。

「暑いぜ」
「言うな。わかってる」
「暑いぜ 暑いぜ 暑くて死ぬぜ」
「うるさい」

冷たい飲み物も無ければ涼しい風も吹いてくる気配が無い。
あるのはいつもどおりの売れない品と売りたくない品ばかりだ。

「酷いぜ。ここで属性を書き換える氷の魔法でも実験してみるかな……」
「自宅で試して成功したら、ここにも頼むよ」
「大丈夫だ。失敗したらここが氷漬けになるくらいだからな。熱いし二、三日もあれば消えるだろ」
「売り物がダメになったらどうしてくれるんだ」

建物に関しては、毎回誰かが来るたびに扉が吹き飛ばされる時期もあったので
正直な所、形あるものはいつか壊れる、という悟りの境地に近づいてしまった。
諦めたと言わないあたりが僕にとっての最後の意地だ。

「あー。チルノの奴でも連れてくるか」
「チルノ?」
「氷の妖精なんだよ。この時期でも湖にいるんだぜ」
「湖か……まあ、ここよりは涼しそうだな。いいよ。連れて来れば引き取るよ」
「この店はついに人身売買にまで手を出すのか?というか水撒くか。水。よろしく頼んだ」
「もし連れてきたら君は人攫いだ」
「妖精だぜ」
「変わらないな」

それで席を立ち井戸に向う程度には、僕の知性もいい具合に熱にやられている。
いずれにせよ不毛な言い合いでは気温は下がらない。変化を起すのはいつだって行動だ。
僕は躊躇わず井戸まで行っては水を店の前に散布していた。ついでに顔も洗った。
地下水の冷たさに僕の知性はようやく戻りつつある。まったく、恐ろしい暑さだ。

冷静さが戻ってくると魔理沙と相当に知性の無い会話をした記憶が蘇ってきた。
まあ、あんなたわごとを実行に移すほどの元気も残ってはいないだろう。
店の中に戻り、魔理沙の姿が影も形もないという現実を前にしても、僕はそう思っていた。


「……連れてきたぜ。なんか連れてこなくても良い気がしたけど」
「やだー!はーなーせー!」
「……お疲れ。」

現実はたわごとよりも酷かった。魔理沙はどこをどうしたのか、
縛られた妖精を連れて店に戻ってきた。彼女がチルノらしい。
なるほど、店にいるだけでひんやりとした空気が店を満たしていく。

僕はこの氷の妖精ににどうやって氷を作らせるかを考えていた。
それからついでに、どうやったら店の被害は最低限になるのかを。
制限時間は彼女が泣き出すまでだ。

とりあえず僕は、必死に彼女の喜びそうな食べ物の在り処を考えることにした。

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