未確認歩行物体
東方香霖堂などが好きなケダモノの住処
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雑記らしい雑記
卒論と冬コミ原稿的なモノに追われて泣きそうな日々を送っておる獣です。
コメント、ありがたく頂戴しました。かなり励まされてます。感謝感激です!

他にもリアルに忙しい状況が山のようにある中、東方香霖堂界隈をチェックする優先度が
比較して下がっている点はどうしようもない事実でして、
メールが70件くらい貯まってる日もある始末。

とりあえず以上で!
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近況
最後の文化祭が2/3無事に終了しました。
残りの1/3は、新型インフルエンザにかかった人がでた為に中止になったので
あんまり無事ではない終わり方でした。無念。
幸か不幸か身の回りでは風邪引きが出た程度なので、前向きに良しとします。

ちょっとサイトの余計なボタンとかウィンドウを減らす予定です。
あんまり多機能でもしょうがないでしょう、と自分で思った所存。

あと新作の東方星蓮船、キャラ魅力的ですがシステムに追いつけません。
Easyの5ステージがどうしても越えられずに、ひとまず投げました。悔しい。

22:24追記
拍手コメントへの返信。
>ちっこい蛙が何かかわいい
まさかの萌え要素……拝見してくれて本当にありがとうございます。
返信遅くなりましたが投げ出さずに頑張ります(土下座
お守りさまは蛙様で...03

「酷いことするじゃないの」
「そんなことを言われてもな……」

箱入り娘を字面通りにするとこうなる。

というのが、僕から彼女へ対しての、最初の印象だった。
引き上げた彼女はキスメというらしい。
釣瓶落としの一種だそうだが、だからどうした、ということも無かった。
白い服が濡れているという状況は何とも風情のあるものだが単純に寒そうだ。

「と、言うことは……ここは巨大な井戸なのか?」
「え?なに、わけわからない事いってんの?」

体勢を立て直した彼女は、一定のリズムで桶を揺らしながらそう言った。
つるべがあるのは井戸だろうに、と言う言葉を飲み込んで手で話を止める。
川から引き上げられて早々に桶に身体を隠している神経は理解できないが
釣瓶落としということは、閉所恐怖症ならぬ閉所依存症なのかもしれない。

「源泉を探しに来たんだ……温泉が湧いているところなんだけど」
「……しらない。」
「そうかい。なら別に構わないんだ。お達者で」
「あ……」

僕は彼女が大丈夫そうだと判断して、その場を立ち去ることにする。
変に係わり合いを持つと後々で面倒なことになるのは世の常だ。
繰り返すがあくまで温泉を求めてきているのであって、それ以外の何を求めているわけではない。
ちょっとした探検ではあるが、大それた出来事なんていうのは
物語の主人公か冒険家にでも任せるべきであって、僕の専門外だ。

風変わりな出来事から半刻も地下に向かって歩いた頃、
僕は自分の想像していた以上に地下という空間が広い事を思い知った。
地下に向かっていく深い穴が延々と続き、歩いて降りていくのは一苦労。
何度か帰ろうかと一人でぼやけば、カエルが鳴いてくれるのがわずかな救いだった。

「やれやれ、ここは地下何階に相当するんだろうね」

黙々と地下を歩きながら、答える者を求めるわけでもないのに声を発する。
まるで死者の国に向かっているような気持ちに、僕は耐えかねたのかもしれない。
黄泉平坂を下りて根の国に至る。そこに待つのは温泉ではなくて黄泉だ。
魂の洗濯をしたついでに転生させられてはたまったものではない。

「ここは地下666階。逆さ摩天楼の果てまでようこそ」

声が聞こえた。幻聴にしてははっきりと響いているし、何より人の姿が見える。
足も2本見えるので悪霊の類ではなさそうだ。緑色の瞳が少し気がかりだが。

「そうなのかい?摩天楼ということは何者かの手が入っているということだ。
 そして地下666階ということは、どこかに階数表示があるんだね?
 ああよかった。実を言えば間欠泉が湧いたということは温泉があると踏んで」
「あー、ちょっと待ちなさい」

さっき自分がやったことを、今度は別の妖怪にやられてしまった。
目の前の人の姿は形を成して、何やら頭が痛そうな様子だ。

「今のは例えよ。その口ぶりだと旧都を目指してるのね。気狂いなの?」

何やらうんざりした様子の彼女を見ると、さすがに何かしくじった事に気づく。
気にするな、と言いたげにカエルが鳴いたが慰めになるわけでもない。

「ほとんど――いや、まったく事情を知らなくてね。温泉に入れればそれでいいんだが」
「そうなの。楽しそうに歩いているなら始末してやろうと思ったけど、そうでもなさそう。
 ……ま、一人くらいは勝手に通しちゃっても文句は出まい」

何か思いあぐねているようだったが、いくらか間があって通行許可が出た。
理不尽な話だと感じたが、目の前の女性の話しぶりからすると都市があるらしい。
旧都、ということはどこかに新都が出来て、今は必要な機能を移してしまったのだろう。

「ついでに温泉の場所を教えてくれるとありがたいんですが」
「行けば判るんじゃない?」
「……ご親切にどうも」

トラブルにならなかっただけ良しとして、僕はまた地下を歩き続ける。
旧都、という響きに、僕は死臭のようなものを嗅ぎ取った。
よほどのことが無い限り、そこが新たな都にはならない。
省みられるのは、いつだって事が終わった後か必要に応じてのみだ。
人も、道具も、歴史も、そういうものなのかもしれない。

そしてとうとう、明らかに人工物のある場所に出た。

「ここが旧都、か……」

旧都というよりは、廃都と言う方が相応しいような場所だ。
だが遠くには明かりが見える。今は、それだけで十分だった。
ケロケロとカエルも跳ねて喜んでいるようだ。

僕はカエルに水を少しかけてやると、また肩に乗せて灯りを目指すことにした。


つづく


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